静岡県富士登山事前学習
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富士山は世界文化遺産です。世界遺産として認められた価値を理解し、守るための行動をお願いします。
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神聖さから「信仰の対象」として、美しさなどから「芸術の源泉」としての価値が認められ、富士山は世界文化遺産に登録されました。古くから、富士山は日本人の自然観や日本文化に大きな影響を与えてきた歴史があります。
人と自然が信仰と芸術を通して共生する姿は、富士山が持つ大きな特徴と言えます。
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私たちには、世界遺産としての富士山の価値を守り伝えていく責務があることを十分に意識し、富士山に関する基礎知識やルール・マナーを確認してください。
富士山には特性が異なる4ルート(富士宮口、御殿場口、須走口、吉田口)があります。それぞれの特性をしっかりと確認し、安全な登山を心掛けてください。
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山小屋数、山頂までの所要時間など、ルートごとに特徴があります。
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体力にあわせて、自分に合ったルート選択をしてください。
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各ルートの特徴
安全登山のためには、無理のない登山計画を立てることが重要です。
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無理な計画での登山は、事故や遭難につながります。自らの体力等を十分に考え、無理のない綿密な計画を立てましょう。
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夜間の弾丸登山は大変危険です。午後2時以降に五合目登山口から山頂に向かって登山を開始する場合、山小屋宿泊をしない方は、登山が開始できません。
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御殿場ルート以外の3ルートには、マイカー規制があり、主な交通手段はシャトルバスまたはタクシーです。以下の点に十分注意してください。
- ・ シャトルバスの始発・終発時間を確認し、帰りも含めた登山計画を立てましょう。
- ・ シャトルバス終発後は、タクシーの台数も少なくなります。
- 富士登山初心者の方は、安全に登山するため、ガイド付きツアーもご検討ください。
安全登山のため、登山に適した服装や十分な準備を整えてください。
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毎年多くの登山者で賑わう富士山ですが、日本最高峰の3776mを誇る活火山であり、遭難救助事案が多く発生しています。
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麓と山頂では、約23℃の気温差があり、風を遮るものもありませんので、夏場でも強風に煽られ、体感温度は氷点下になることもあります。
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自然の形状そのままなので、転倒しやすい岩場、足の取られる砂礫の中を歩きます。登山靴やストック、ヘッドライト、防寒具、雨具などの準備を欠かさないようにしてください。
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登山に向かう前には天気を必ず確認し、悪天候が予想される場合は計画の見直しを検討してください。
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イマフジ。や静岡県公式X「静岡県富士登山安全情報」で開山期間中の天気や混雑状況など、登山口入口の様子を毎日発信しています。
イマフジ。
静岡県公式X「静岡県富士登山安全情報」
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悪天候時の登山は、強風や雨による低体温症や滑落のリスクも高まり、体力をより消耗するため、体力に自信があっても、早めに登山中止の判断を行うことが重要です。
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近年、落雷が増加しています。雨だけでなく、高い木々がない富士山では、登山者に落雷する事例もあります。雷が鳴ったら、近くの山小屋に避難してください。山小屋がない場合、登山道の山側に両足を閉じた状態でしゃがみ込み、頭を低くし、雷雨の通過を待ってください。
高山病は大変危険です。登山前には気圧に体を慣らす高度順応が重要です。
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体が空気の薄い環境に順応する前に登山を開始して、高山病になってしまうケースが多く発生しています。五合目付近で1時間ほどかけて、高度順応することが大切です。
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万が一、登山中に高山病(「吐き気」や「頭痛」、「倦怠感」など)の症状が出始めたら、無理せず、早めに下山してください。
安全登山のためスマートフォンを活用しましょう。~実は、富士山は全域で電波が届きます~
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「静岡県FUJI NAVIアプリ」に登録すると、位置情報の取得や気象情報のプッシュ配信を受け取れます。富士登山の際は、アプリの登録をお願いします。
登山者や富士山を守るためにカントリーコード(マナー・ルール)を守りましょう。
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動植物や溶岩を持ち帰ることは処罰対象です。
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他にも、ゴミは必ず持ち帰る、落石を防ぐため登山道を外れて歩かない、山小屋は休憩・宿泊している人がいるため、近くで大声を出すことや、火気を使用することは控える、といったことも守って、気持ちよく登山を楽しみましょう。
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詳しいルール・マナー
山頂では、転倒、滑落に十分ご注意ください。
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山頂は最も混雑する場所ですが、転落防止のための柵はありません。
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転倒、滑落は大事故につながるので、山頂誘導員の指示に従いましょう。
登山事故の多くが下山時に発生しています。気を抜かずに下山しましょう。
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実は、下山時の事故が多く発生しています。
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疲労もあり、下り坂は転倒が多いので、時間をかけて下山しましょう。
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須走口と吉田口は八合目から下で下山道が分岐するため、道間違いに気をつけましょう。
それでは富士登山のための正しい知識を学び、素晴らしい体験をお楽しみください。